展 示 室

あぶり出しの歴史は祝賀詰とともにあり。カップルが誕生するたびにいくつもの名局が生まれてきました。その幸福な恵みを最も受けているのが「コ」の字です。
最近、表(盤面)の曲詰に押され気味なのが気になりますが。

■ 作意手順を見るには

作者名をクリックして次のページに進んでください。
駒を動かして作意手順が確認できます。
※Java を有効にしておいてください。


 

コ−1

谷口 均氏作   【詰上り図】

谷口氏は手順の密度を重視する作風で、手数を伸ばそう伸ばそうとする私などは、大いに見習わなければなりません。


コ−2

駒谷 秀彦氏作   【詰上り図】

流れるような手順が心地良い軽快作。実力のある作者ですが、うまく力を抜いて楽しめる作品に仕上げてくれました。


コ−3

新ヶ江 幸弘氏作   【詰上り図】

14手目の局面に注目してください。どうすればここから「コ」の字にしたり、桂の移動中合2回をひねり出したりできるのでしょう。


コ−4

柳原 裕司氏作   【詰上り図】

合駒や駒取りなしでの逆算は容易ではありませんが、成功すれば本作のように清潔感のある作品に仕上がります。解後感爽やか。


コ−5

水上 仁氏作   【詰上り図】

あえて枠組を壊すような序が難解。詰上りがユニークですが、そこまでたどり着けなかった解答者も多かったようです。


コ−6

角 建逸氏作   【詰上り図】

二度の限定合、銀生、そして全体を貫く趣向味のある手順。完璧な構成の傑作です。


コ−7

森本 哲司氏作   【詰上り図】

二度の合駒がいずれも動き、二枚馬を消して詰上り小駒のみ。理想的な手順を全く無理なく表現しているのが素晴らしいですね。


コ−8

飯尾 晃氏作   【詰上り図】

盤面わずか10枚の美しい初形から生まれる、流れるような極上の手順。詰棋を愛する全ての人に、ずっと記憶に留めておいてほしい名作です。

コ−9

濱田 博氏作   【詰上り図】

本作、変化に問題(変同と変長)があるのですが、この希少な龍追い手順はやはりご覧いただくべきでしょう。



コ−10

馬詰 恒司氏作   【詰上り図】

序の捨合や巧妙な変化処理、気の利いた詰上り等、見所満載。看寿賞作家実力発揮の好作です。


コ−11

岡本 眞一郎氏作   【詰上り図】

限定打に桂不成、さらに合駒の桂を逆用しての歩詰打開と、豊富な内容を簡素な形で表現した、完成品と呼ぶに相応しい逸品です。




   
 
 

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