展 示 室

あぶり出しの中で作例が最も多いのは、間違いなくこの「イ」の字。ここで紹介しきれない作品も相当数に上ります。
それだけに今や「イ」の字の創作は容易ではなく、新作には充分希少価値があると言えるでしょう。

■ 作意手順を見るには

作者名をクリックして次のページに進んでください。
駒を動かして作意手順が確認できます。
※Java を有効にしておいてください。


イ−1

丸山 正為氏作   【詰上り図】

作者の「将棋イロハ字図」は、その後の昭和曲詰黄金時代の幕開けを告げる、記念碑的作品集となりました。


イ−2

山田 修司氏作   【詰上り図】

曲詰には稀有な小駒図式。作者は当時まだ未開の分野だった曲詰に挑み、その興隆の礎を築きました。


イ−3

山田 修司氏作   【詰上り図】

前作や本作を初めとする山田氏の一連の作品が当時の詰棋界に与えた衝撃は、おそらく私の想像を超えています。


イ−4

長谷 繁蔵氏作   【詰上り図】

金合を含む収束は素晴らしい発見でしたが、そこからの逆算は容易ではなかったようで、惜しくも変同が残ってしまいました。


イ−5

星野 健司氏作   【詰上り図】

この収束を使った作品はいくつかありますが、私の知る限り、その元祖と思われるのが本作。いかにも短編作家らしく、明瞭、簡潔にまとめました。


イ−6

星野 健司氏作   【詰上り図】

この収束を使った作品はいくつかありますが、私の知る限り、その元祖と思われるのが本作。いかにも短編作家らしく、明瞭、簡潔にまとめました。


イ−7

上田 吉一氏作   【詰上り図】

この作者は若島氏と同様、祝賀曲詰でしかあぶり出しを発表されていません。その意味では、極めて希少価値の高い作品であると言えるでしょう。


イ−8

若島 正氏作   【詰上り図】

現代詰棋界最高峰の作者による、永遠の名作です。


イ−8

服部 彰夫氏作   【詰上り図】

歩なし全駒使用の力作。収束の金追いは、作者の作品にはお馴染みの「服部手筋」です。


イ−9

柳田 明氏作   【詰上り図】

超短編から煙詰まで何でもこなす作者は、あぶり出しもお手の物。本作も駒取りなしのスッキリ仕上げです。


イ−10

新ヶ江 幸弘氏作   【詰上り図】

新ヶ江氏の曲詰はその格調の高さにおいて、他の追随を許しません。現代曲詰の第一人者と称される所以です。


イ−11

岡田 敏氏作   【詰上り図】

合駒に始まり、歩詰打開の収束まで、中央の狭い範囲で全てが収まります。初形と手順が良くマッチした難解ならざる好局です。


イ−12

森本 哲司氏作   【詰上り図】

この収束はいくつか前例がありますが、序・中盤がしっかりしていて、私見ではこの型の決定版ではないかと思います。


イ−13

金子 清志氏作   【詰上り図】

2006年の詰将棋全国大会で出題された「宗看生誕300年記念曲詰」のうちの一作。詰上りが印象的です。

イ−14

西 輝人氏作   【詰上り図】

今や新型の「イ」の字は、煙詰の収束並みに発掘困難な貴重品。もう一手入れば文句なしでしたが、見た目ほど逆算は容易ではなさそうです。




   
 
 

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