鑑 賞 室

ひらがな

巧妙な手順、きれいに浮かび上がる文字。
“一局で二度おいしい” あぶり出しならではの楽しさ、面白さを、じっくりとご覧ください。



※将棋盤右上の「発表」年月は、原則として結果発表月を表しています。



平−1 三輪 勝昭氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 1991年1月
結果発表 1991年4月

年頭曲詰


    【 発表誌解説より 】

    解説 : 田中 徹
戦部将基−「ヒ」「ツ」「ジ」と出ると思ったのは私だけではないはずだ。
阪口和男−羊に限っては片仮名より平仮名の方が簡単でした。
★未年の年頭を飾った曲詰「ひつじ」。平仮名の詰上りが意表を突いて大好評、百名近い解答を集めました。
★私がこの3作を見せてもらったのはちょうど12年前。作者はそれから12年間暖め続けて、ようやく今年発表の機会を得た訳です。
★その12年前、本作を見てとても感心したのを覚えています。こういう創り方もあるのだと。44角〜44馬のリフレインのみをシンプルに表現して、曲詰と軽趣向のミックスに成功しています。
★詰上りはかなり予想外だったようで――
岡本正貴−しばらく考えてから「ひ」の字とわかった。
天野邪空−初め「V」かと思った。手順のリフレインが楽しい。
山下 誠−羊の顔かと思ってしまった。
川ノ上汎−『ひ』 『ひ』 『ひ』 『ひ』 『ひ』……
★アブナイ……
亀井陽東−44へ玉を導くプロセス楽しめる。
四宮正保−角の動きが味を付けている。
誤答組子−2手目と12手目同玉と取る人がいないように。
★残念なことに誤解者続出。折角のリフレインを味わってもらえなかったのは作者としても不本意でしょう。

  管理人注 : 本作は組曲「ひ・つ・じ」のうちの一局です。「」と「」も参考図としてご紹介しますので、
           合わせてご覧ください。(残念ながら、「じ」の字には余詰がありました)




   
 
 

このページのトップへ

ひらがな