鑑 賞 室

巧妙な手順、きれいに浮かび上がる文字。
“一局で二度おいしい” あぶり出しならではの楽しさ、面白さを、じっくりとご覧ください。



※将棋盤右上の「発表」年月は、原則として結果発表月を表しています。



リ−1 北原 義治氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 1958年2月

祝、恵理子ちゃん誕生
修正図




リ−2 平井 康雄氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 1995年12月
結果発表 1996年3月



    【 作者のHP 詰将棋劇場 より転載 】

 8手目香合だと長手数別詰が生じるので希望限定ではあります。
 当然ながら、63歩の配置にして香合限定にするのは不可です。


リ−3 森本 哲司氏作



掲載誌 将棋世界
出  題 1996年1月

詰将棋サロン年間佳作

修正図



    【 作者感想 】

発表時は24角が持駒だったが、管理人さんの柿木将棋に余詰を発見されてしまった。もともとは移動合を入れようとして失敗した作。簡素に収まったのは偶然の産物。


リ−4 新ヶ江 幸弘氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 2000年11月
結果発表 2001年2月




リ−5 若島 正氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 2001年4月
結果発表 2001年7月

本間五段結婚祝賀詰
『盤上のファンタジア』
第49番




リ−6 三角 淳氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 2003年7月
結果発表 2003年10月




リ−7 関 恵理香氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 2005年3月
結果発表 2005年6月




リ−8 三輪 勝昭氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 2009年11月
結果発表 2010年2月


    【 発表誌解説より 】

    解説 : 石黒誠一
作者−48歩を打って突き出すところが気に入っていますが、11手目37銀も同様に先に変化でネタバレになっているのが不満。
SS−17金を世に出すための平凡な序がやりにくく大苦戦。鮮やかな収束からのあぶり出しで、最後に苦労が報われた。
★作者とは担当が高校生の頃、香龍会でお会いしたことがあるはず。実に20年近く前の話で、復活は嬉しい限り。
★いかにも曲詰という初形なので、17金あたりに中央に向かってもらわないといけない。そんなことを考えながら、右辺から捌いていく。ここで思いの外誤解が多かったのが、6手目 同と、同銀、同玉、27金、47玉、48歩、57玉、59龍、46玉、47歩、同玉、58龍、46玉、α47歩、同とから作意に還元した順 (下記(ロ)参照)。 実に似ているのだが、変化(ハ) (下記参照) に見るように、48歩のない状態で46玉型になると48龍で簡単なので、αが間違い。形ができあがって油断したか。もったいない。
★本作で気に入ったのは、詰上りのスピード感。担当が曲詰で案外重視する点だが、詰上りギリギリまで何の形になるのか分かりにくいので、文字が浮かび上がった瞬間の感激が大きいと思う。
詰鬼人−17金の活用がカギ、大駒を捌いての収束も巧い手順です。
利波偉−26銀を27金にしておく伏線が巧い。詰め上げてビックリ、想定外の曲詰で、ベテランの腕は錆び付いていないですね。見事です。
加賀孝志−序の金銀の捌きに味が有ります。不動駒も少なく、リの字出現はただただ拍手。

     【変化】
  (イ)4手目47玉は58銀、48玉、37銀。
  (ロ)6手目同とは同銀以下早い。
  (ハ)16手目同玉は49龍、57玉、58龍、46玉、48龍以下。




   
 
 

このページのトップへ