鑑 賞 室

巧妙な手順、きれいに浮かび上がる文字。
“一局で二度おいしい” あぶり出しならではの楽しさ、面白さを、じっくりとご覧ください。



※将棋盤右上の「発表」年月は、原則として結果発表月を表しています。



ニ−1 岡田 敏氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 1963年6月

『群流』第67番




ニ−2 平井 康雄氏作



掲載誌 近代将棋
出  題 1994年8月



    【 全日本詰将棋連盟HP内『マイベストテン』の作者解説より 】

 本作の収束の切れ味の良さは、自作曲詰中最高と言えます。収束部分だけ取り出して短編曲詰として発表しても十分通用するのではないかと思っています。
 この収束に逆算で金合か銀合を入れようとして悪戦苦闘しました。というのも当初は65地点の合駒ばかり考えていたからなのですが、合駒地点を45にしてみたら、意外にあっさりとまとまってしまいました。


ニ−3 三角 淳氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 2000年4月
結果発表 2000年7月




ニ−4 三輪 勝昭氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 2010年7月
結果発表 2010年10月


    【 発表誌解説より 】

    解説 : 石黒誠一
作者−56角・65角を2回繰り返すのが狙い。この点巧く出来たので気に入っています。
中瀬俊昭−予想不可能な詰上りにびっくり。これに至るまでの角の動きも秀逸。
★いきなり56馬は同歩、同角、46玉でどうしようもないので、一旦56角から43銀生で質駒を作っておく。43龍とその質駒を取るまではさくっと進む。
★46歩と叩くのがちょっと勇気の要る所で、(イ)の変化(下記参照)だけ読まないといけない。同銀と決まれば後は収束だ。
★44飛からの清算は冴えない感じだが、最後の54角はすかっと決まる。思わずニッとほほ笑んだ解答者も多いことだろう。
★特に飛躍した手がある訳でもなく、合駒も出ないので古風な感もあるが、いつもながらの安定感ある曲詰。
重田豊信−55の歩を手持ちにする事前工作が細かいうえ、龍を奪ってからの収束が見事です。
永島勝利−7手目の56馬は下手をすると凡手となるのだが、本作では、コンビネーションの妙で、好手となっている。
佐藤司−この作者にしては易しい。「二」ンマリします。
和田登−収束美しく「ニ」んまり。
はやしーちょっと駒交換が多いか「ニ」。
二宮卓郎−「ニの字」、昔、そんなアダナで呼ばれていたなア。
★ダジャレ短評の種は尽きまじ。

     【変化】
  (イ)16手目34玉は35香、25玉、23飛、15玉、24飛成以下.




   
 
 

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