鑑 賞 室

巧妙な手順、きれいに浮かび上がる文字。
“一局で二度おいしい” あぶり出しならではの楽しさ、面白さを、じっくりとご覧ください。



※将棋盤右上の「発表」年月は、原則として結果発表月を表しています。



ト−1 伊藤 路歩氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 1982年2月
結果発表 1982年8月

「新イロハ詰歌」




ト−2 三輪 勝昭氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 1982年3月
結果発表 1982年6月


    【 発表誌解説より 】

    解説 : 辛気会
作者−四段目のと金が不満ですが、少ない駒数でスッキリした感じに出来ているので、さほど気にならないと思う。
★曲詰特集のトップバッターは、三輪氏の軽作です。C点、無解がともにゼロで、解答者に好感を与える作品だった様です。
★軽い歩の成り捨てからスタートしますが、変化用に備えて、と金を85→76へ誘う76桂が全体を単調にしない手頃なアクセントになっています。収束も龍捨てで締まり、調和のとれた手順構成と言えます。ただ、と金四枚の配置のため初形が少し重い感じがするのと、もう少し序に何か欲しい気もします。
秋元節三−との配置が気になるが、中盤からぐっと面白くなる。
石川清文−5手目76桂が後の変化を読まないと打てない
井上裕−76桂が非常にうまい。
佐藤次衛−スマートな詰上り好感がもてます。
須貝敏雄−中ごろで好手があるが、序と収束は楽でした。
★評は76桂に集中しました。駒取りもワンテンポ置くと全く嫌みにならないものですね。

     【変化】
  10手目 83玉は、73桂成、92玉、56角、同と、97龍以下


ト−3 柳田 明氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 1984年2月
結果発表 1984年6月

吉松智明氏結婚祝賀詰




ト−4 平井 康雄氏作



掲載誌 近代将棋
出  題 1994年12月

修正図



    【 全日本詰将棋連盟HP内『マイベストテン』の作者解説より 】

 本作の収束も気に入っています。作意10手目の変化(イ)が少しうるさいですが、大駒の力で何とか詰みます。(単に詰めるだけなら難しくないですが、作意手数以内で詰めるのは苦労するかも・・・・)
 最初は一段下の完全な中央で創っていましたが、収束で余詰が発生するのでやむを得ずこの形に。さらに最近になって、柿木将棋に初手24龍以下の余詰を指摘されてしまって、発表時の92角を83角に修正させられてしまいました。初手の紛れが極端に減って不本意ですが、これも背に腹は変えられないところです。

(イ)10手目75玉は64龍、86玉、45銀、77玉、66龍引、88玉、28龍以下同手数駒余り


ト−5 首 猛夫氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 1996年7月
結果発表 1996年10月




ト−6 新ヶ江 幸弘氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 1998年11月
結果発表 1999年2月

「新ヶ江幸弘の曲詰」




ト−7 橋本孝治氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 2005年5月
結果発表 2005年8月

半期賞




ト−8 服部 彰夫氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 2007年3月
結果発表 2007年6月

半期賞






   
 
 

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