鑑 賞 室

巧妙な手順、きれいに浮かび上がる文字。
“一局で二度おいしい” あぶり出しならではの楽しさ、面白さを、じっくりとご覧ください。



※将棋盤右上の「発表」年月は、原則として結果発表月を表しています。



ヲ−1 平井 康雄氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 1995年10月
結果発表 1996年1月



    【 作者のHP 詰将棋劇場 より転載 】

 中央から1段下げたら無理のない逆算ができました。
 4手目43玉でも同じ。非限定ですが、こういうのはあまり気にしていません。
 この収束パターンは第二標準としてもいいくらいのもので、歩は同手数駒余りで、桂の場合だけ駒が余らないので好都合。また自動的に数枚分の駒に意味付けができるので非常に重宝します。
 本局はこの収束があつらえたようにピッタリはまったと言っていいでしょう。


ヲ−2 岡本 眞一郎氏作



掲載誌 詰パラ
出  題 1998年1月
結果発表 1998年4月



    【 発表誌解説より 】

    担当:関 半治
 3手目57銀は同玉、74歩、84歩、同角成、66歩以下逃れ。
作者−3手目57銀とすると、84歩合で逃れるところがネライですが、47歩から59桂に不利感が
 ないので、作品として成功しているかは疑問です。
☆確かに先に47歩が自然なので、正解者の中にも先に57銀では打診中合で逃れるということ
 に気が付かなかった人もいたことでしょう。もちろん22名の犠牲者も。
市島啓樹−先に59桂を決めないと打診中合で逃れるとは信じられない。岡本真一郎ここにあ
 り!
松崎準昭−隠し味の打診中合に気付いて評価を上げた。
☆ちやんと見てくれていますよ、ご心配なく。しかし、気付かない人もいるので、評価の面で多少
 の損は生じますが、作者自認のことですし、彼くらいになれば評価点によって彼自身の価値
 がゆらぐことはないでしょう。
武田静山−何が出てくるか予想したが、結局解くしかなかった。私のワープロでは呼出さないと
 「ヲ」がでない。
永島勝利−久々に見た「不成の岡本」。懐かしいですね。「覚えていますか、そこのあなた」。
☆曲詰に目途が付いたので、不成も復活するそうです。




   
 
 

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